第17回日本在宅薬学会学術大会(2024.7.14-15)と第9回日本薬学教育学会大会(2024.8.17-18)でワークショップを開催します。
第17回日本在宅薬学会学術大会(長崎)と第9回日本薬学教育学会大会(東京)でワークショップを開催します(オーガナイザー兼講師:徳永仁)。
一般的なシミュレーション教育は体験が主であり、学習者の振り返りまでをサポートするものではありません。そこで、目標設定に対する振り返りが可能な多職種連携ハイブリッドシミュレータ“SCENARIO®”(京都科学)を用いてシミュレーション教材を制作しました。シミュレーションの学修目標は「コミュニケーションができる・全身観察ができる」とし、各目標に対して“項目” (はじめに、生活状況、服薬状況、患者の体調/薬物治療の効果と副作用、脈拍、心音、呼吸状態、血圧測定、浮腫、腸音、体温、SpO2、コミュニケーション)を設定しました。また、これらの“項目”は‘学習者の行動’として詳細な確認項目を約50項目設定しました。さらに、シナリオは薬物服用前後の2ステップの構成とし、いずれもバイタルサインや聴診音などを設定しました。その結果、メトトレキサート、ロキソプロフェン、クラリスロマイシン、ピオグリタゾン、ボグリボース、アモキシシリン、酸化マグネシウム、フロセミド、テイコプラニン、シロスタゾール服用患者の計10症例のシナリオが作成できました。本ワークショップでは“SCENARIO®”を使用して、これらの症例について処方箋を確認し、バイタルサインの確認やフィジカルアセスメントを行いながら、病態変化、薬効および副作用の確認のシミュレーションを行う予定です。
学会に参加される先生方や薬学生には、是非、ご参加いただき、薬学シミュレーション教育を体験いただければ幸いです。
投稿日: 2024.07.04