コアカリ提示代表的8疾患シナリオプログラムを公開しました。

2013年度に改訂された薬学教育モデル・コアカリキュラムで提示されている代表的8疾患「がん,高血圧症,糖尿病,心疾患,脳血管障害,精神神経疾患,免疫・アレルギー疾患,感染症」を基に、これらの病態、薬物療法の効果や副作用の確認が体験できるシナリオプログラムを作成しましたので、一般公開します。

代表的8疾患について背景、症状(バイタルサインの設定や心音、肺音や腸音の各スピーカー部位での音量設定など)および治療法のシナリオプログラムとなっています。チアノーゼ、発汗、振戦、昏睡、発声、瞳孔反射、薬剤のチップ認識やモニター上での検査所見表示なども可能です。

8疾患「がん,高血圧症,糖尿病,心疾患,脳血管障害,精神神経疾患,免疫・アレルギー疾患,感染症」については、それぞれ“慢性骨髄性白血病,本態性高血圧症,高・低血糖,うっ血性心不全,クモ膜下出血,てんかん,アナフィラキシーショック,尿路感染症”の9シナリオを作成し、プログラムを行っています。これにより、学生が実務実習中に遭遇・体験することが困難な症例について、病態の再現、薬物療法の効果および副作用の確認についてシミュレータで繰り返し体験可能となります。通常、シミュレーションにはインストラクターや患者役など多くのスタッフを要しますが、本教材はプログラムに従って病態が進行するためインストラクター1名でシミュレーション教育を完結できます。これらの教材が薬学部をはじめ、医学部、看護学部や様々な医療機関で活用されることを願っています。なおシナリオの詳細は「コアカリ代表的8疾患(9症例)シナリオ解説」と「コアカリ代表的8疾患(9症例)フローチャート」をご覧ください。

プログラムによっては一定の薬物を投与することにより、正常状態に戻る場合もあれば副作用が発現する場合もあります。シナリオは基本的にA(来院時またはインタビュー時)、B(病態の継続または薬効の確認時)およびC(副作用の発現または薬効の確認時)ステップの3つからなり、薬物を投与することによる病態変化を可能にしました。なお、作成したプログラムは本学教員である薬剤師の監修を受けています。シナリオの中には、薬剤師国家試験および医師国家試験の症例問題などを参考にしているものもあります。

コアカリ代表的8疾患(9症例)シナリオプログラム」一括ダウンロードはこちらから

 

PBL形式による症例体験の実施法

“シムマン3G”(レールダルメディカルジャパン株式会社)を使用している方のみご利用できます。なおダウンロードしたプログラムの“シムマン3G”操作パソコンへのインストール方法は「シナリオファイル(scx)インストール手順(LLEAP版)」を参照してください。また、代表的8疾患(9症例)で使用する薬剤のアイコンもまとめています。「コアカリ代表的8疾患(9症例)使用薬剤」をダウンロードし、切り取ってご使用ください。なお、切り取った内服薬の裏にはマジックテープを貼付し、薬剤チップ「Incentive spiro. device」に貼り付けてご使用ください。「コアカリ代表的8疾患(9症例)シナリオ使用例」で実際の使用例をスライド形式で公開してます。このパワーポイントのスライドでムービーアイコンが表示されている場合は、その写真下のプレイをクリックすることで動画が流れます。また、スピーカーアイコンが表示されている場合は、そこをクリックすると音声が流れます。実際の使用例がイメージできると思います。是非、ご利用ください。


投稿日: 2019.10.18