ダウンロードフィジカルアセスメントモデル“フィジコ”を使用した問題解決型学習(PBL)を目標としたプログラム
フィジカルアセスメントモデル“フィジコ”(株式会社京都科学)を使用し、プログラムには付属のパソコンを用いました。“フィジコ”の特徴は、肺音聴診、心音聴診、腸音聴診、心電図測定、瞳孔反射、血圧、脈拍および心電図などの確認ができることです。まず私達は任意設定画面において、瞳孔反射・血圧・心音・肺音・腸音・心電図・脈拍を組み合わせて、シナリオ毎にプログラムを作成しました。その他にプログラムは不可能でしたが、SpO2や体温を設定しました。今回、公開する26症例の内容を下記に示します。なお詳細は「フィジコ26症例一覧」をご覧ください。
症例1:AF(心房細動),症例2:COPD(慢性閉塞性肺疾患),症例3:VT(心室頻拍),症例4:脳内出血(脳圧亢進),症例5:有機リン中毒,症例6:無害性雑音,症例7:肥大型心筋症Part1,症例8:肥大型心筋症Part2,症例9:うっ血性心不全(肺水腫),症例10:VF(心室細動)Part1,症例11:VF(心室細動)Part2,症例12:C型肝炎,症例13:非小細胞肺がん,症例14:間質性肺,症例15:急性前骨髄球性白血病,症例16:機械性イレウス,症例17:気胸,症例18:気管支喘息,症例19:心筋梗塞,症例20:大動脈弁狭窄Part1,症例21:大動脈弁狭窄Part2,症例22:大動脈弁閉鎖不全,症例23:僧帽弁狭窄,症例24:僧帽弁閉鎖不全,症例25:コカイン中毒,症例26:オピオイドローテーション
プログラムによっては一定の薬物を投与することにより、健常状態に戻る場合もあれば副作用が発現する場合もあります。シナリオは基本的にA(来院時またはインタビュー時)、B(病態の継続または薬効の確認時)およびC(副作用の発現または薬効の確認時)ステップの3つからなり、連続実行することにより病態変化を可能にしました。なお、作成したプログラムは本学教員である医師の監修を受けています。シナリオの中には、国家試験の症例問題などを参考にしているものもあります。
PBL形式による症例体験の実施法
“フィジコ”(株式会社京都科学)を使用している方のみご利用できます。なおダウンロードしたプログラムは、移されるフィジコ操作パソコンの「physi_extr」フォルダ内にファイルをコピーしてご使用ください。また、パワーポイント形式でスライドに患者背景と病態をまとめています。「フィジコ26症例パワーポイント版」をダウンロードし、ご利用ください。スライドにまとめたAステップの【患者背景】を大型スクリーンに提示し、学習者は内容を確認した後、白抜きになっている病態やバイタルサインを確認するために、聴診器などを使用して“フィジコ”のフィジカルアセスメントを行います。確認項目に異常があった場合は、その値はどのような意味をなしているのか患者病態から考えましょう。その後、次のスライドで設定された値や病態を提示し、自らが採取した値を確認します。確認が終われば、同様にBステップ、Cステップと進めていきます。さらに「フィジコ26症例解説と使用マニュアル」もダウンロードすることで、解説と使用方法を読むこともできます。是非、ご活用ください。
「フィジコ26症例プログラム」一括ダウンロードはこちらから